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Timofeeは東ティモール人の人々に贈るフリーマガジンです。私たちは、主に3つのコンセプトを軸にTimofeeの制作をしてきました。
私たちが渡航した上で感じた事の一つに、東ティモール人の先進国への憧れがあります。発展のイメージを聞くと、先進国のように便利になったり、ビルが建ち並ぶことだと答えました。
確かに先進国は便利ですが、たくさんの問題を抱えているという事を知ってほしいと考えております。また、先進国にはない魅力が、東ティモールにはある事を彼らに知ってほしいです。
東ティモール人の多くが口を揃えた言った事は「読み物が欲しい」でした。活版印刷があまり盛んではなく新聞を刷る事がやっとのことだそうで、なおかつ読み物があったとしてもそれは値段が高く手に入れる事が難しいとのことでした。
また、入手できる書籍はインドネシア語、英語、ポルトガル語であり、国民の90%が話し理解するテトゥン語の読み物は首都のみで販売されている新聞と聖書だけとも言われています。そのような状況の中で、テトゥン語で作られたフリーマガジンは需要がある物だと思います。
また、彼らの多くは雑誌を読んだ事がないと耳にしたので雑誌としても楽しめるようにしたいと工夫しております。
私たちは、この雑誌を通して発展の形を押し付けたい訳ではありません。発展においてたくさんの視点を持っていることに越したことはありません。
この雑誌では彼らに一つの視点として、先進国の現状や問題を知ってもらった上で、彼らの国づくりに活かしてもらえるよう、またこうなりなさいと押し付けにならないように気をつけて制作しております。
はじめまして。Timofee編集長の松永です。私は今年の夏に東ティモールという21世紀最初の独立国を訪れました。
この国は、日本とは人種も言語も宗教も違い、旅先での出来事すべてが新鮮で、そしてこれまで訪れたどの国よりも異国でした。英語がほとんど通じず、観光客に出会うこともそうありません。入国して間もない時は、異国過ぎて恐怖すら感じてしまうほどでした。この国は独立して間もない、これから国づくりをしていく段階にあります。若者などは自国の国づくりへの思いも強く、この国の発展をとても楽しみに思う反面、インタビューなどを通して少し心配をしてしまう私もいました。
東ティモール人に知ってほしいことがある。私は東ティモール滞在中にそう思うことが多々ありました。これから発展していく上でこの国は変わっていくはずです。そんな時、彼らによる、彼らの国づくりをする上で、様々な視点があることに越したことはありません。先進国をただ見習うのではなく、彼らにあった発展をとげられるように、ひとつの視点としてこのフリーマガジンに書いてあることを心のどこかに留めておいてもらいたい。このフリーマガジンは「東ティモール人に知るきっかけ」を与える雑誌です。
ただ、私の根底にあるのは大好きな東ティモールという国のために何かしたいという思いです。この国の人たちは、読み物を求めている現状があります。雑誌という、面白くて格好いい読み物を読んで欲しい。この雑誌を読んで何かを感じてくれたなら幸いですが、目的は読み物を求めている人々に雑誌を届けることです。この雑誌が映画のような娯楽として楽しんでもらえ、しかし、人生を変えた一本の映画のようにこの映画のここのセリフが私の人生に大きな影響を与えているんだよねというのと同じ立ち位置になってくれればと考えております。長くなりましたが、フリーマガジンTimofeeへのご協力の方をよろしくお願いいたします。
編集長 松永悠
学生団体S.A.L.は「学生が主体であること」を前提とし、国際問題に関して理解を深め、啓発していくことを目的として2008年6月に立ち上げられた、慶應義塾大学に本部を置く学生団体です。
PR環境構築やwebデザイン・エンジニアリングを担当させてもらいました。慶應義塾大学総合政策学部2年の石原航です。Timofeeメンバーの熱意に心を動かされ、Timofeeの素晴らしさを多くの方々に伝えるために尽力しました。このフリーマガジンの"らしさ"を引き出せるようなデザインを心がけて製作しています。このwebページを見て、少しでもTimofeeの良さが伝われば幸いです。
東ティモールの村・首都・コーヒー・タイス・海・歌について書いてあります。この国は、交通の整備があまりされておらず、自分が住んでいる以外の地域の状況を知らない人が多かった印象を受けました。
村の人からすれば首都がどのような状況なのか、首都の人からすれば村がどのような状況なのかを知る術が少ないように感じます。そのため、東ティモールの人に東ティモールのことを知ってもらえるように、私たちが見た東ティモールを取り上げようと思いました。
そして、この部分は雑誌として楽しんでもらえるように工夫しています。雑誌っておもしろいって思ってもらった上で東ティモールの魅力を再認識してもらおうと思っています。よって、写真とレイアウトには特に気を使っており、文章も旅の思い出を主に取り上げており、気楽に読んでもらえるようにしてあります。
私たちが東ティモールを渡航した上で思った事、そしてフリーマガジンを作るきっかけになった部分についてです。東ティモールの人々に私たちの想いをしっかり届けたいので特集などに比べ、内容は重く書いてあります。 以下のテーマでコラムは構成されております。
私は東ティモールを渡航して、これまで深く考えたことのなかった、自分自身にとって大切なものが何なのかを考えた。
そして東ティモールの人たちがそれを意識しているかは別として、今の東ティモールの人が持つものを私は大事にしなくてはいけなかったように感じる。
東ティモールの人にも自分にとって大切なものが何なのかを考えるきっかけを持ってもらい、その大切にしたいものを失わないように発展していって欲しいという文章。
多くの人口が奪われた戦争からまだ10数年しか経ってないにも関わらず思いのほか平和な国で驚いた。
ただそれは私たちには見せないだけで実際彼らは紛争の記憶とともに生きているのかもしれない。
記憶というものは時間が経つほど薄れてしまうものだが、東ティモールの人々に紛争の記憶をいつまでも忘れないでいて欲しいという文章。
今までの自分は東ティモールを貧困国として捉えていたが、実際渡航すると私の貧困の概念は覆された。
貧困という一言だけでこの国を片付けていた自分への情けなさを感じると同時に、この世界にはまだまだ言葉に隠された実態的な何かがあるのだろうかとふと思う。
東ティモール渡航を終えて、貧困の捉え方、そして自分のメディアの情報を鵜呑みにしていた事の情けなさを感じた文章。
東ティモールの公用語テトゥンにはありがとうを意味する言葉がないことについて。
ありがとうを言葉ではなく、行動で伝えるその様子が珍しく、魅力的であることを知ってほしい。
日本には少ない価値観であり、それが私たちの東ティモールの好きな文化だと書いた文章。
発展して生活が便利になっていくことは必要だが、ただ発展すればいいというものではない。
発展していくうちに忙しない世の中に追われるよになり、心の余裕などもなくなっていく社会になる可能性があることを、発展のいい面以外もしっかりと知ってほしい。
また、先進国に住んでいて物質的に恵まれている私たちが、東ティモールの生活を羨ましいと思うこともあることも知ってほしいという文章。
入国した一日目の日記。観光地化が全くと言っていいほど進んでない東ティモールに驚き、新鮮さを感じずにはいられない。
観光地化して欲しいと思う反面、今の観光地化していない東ティモールであって欲しいという思いも込み上げる。
観光地化することは決して悪いことではないが、今の東ティモールの良さを今後も大事にして観光地化して欲しいという思いが込められている日記。
少しでも多くの方に読んでもらえる工夫としてマンガを取り入れてます。内容は、都会に憧れる一人の青年が村を出て、街に向かい、そこで生活をしていくというものです。
都会での生活の中で様々なものを得る代わりに、村での生活にはあった心温まる暮らしが無くなっていく様子をポップにそして心に響くように描いてあります。
先進国の一例として日本を取り上げております。街中の大学生にインタビューを行った際に、彼らに海外に出たいかどうかを聞きました。彼らの多くは口を揃えて海外に出たいと答えました。東ティモールに魅力がないと彼らが感じるからではなく、先進国の文化、技術や生活を見て感じて吸収し、それを自国の更なる発展に還元したいからと答えてくれました。
そうは言うものの、東ティモールの人々にとって海外に行くという事は、そう簡単な事ではないのです。そんな彼らがこの雑誌を読んだら少しだとしても先進国の様子が伝わればいいなという思いで書きました。日本の中でも主に東京、京都と村について書いています。これら3方面から日本を取り上げる事によって先進国の魅力が彼らに伝われば幸いです。
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Australian Youth Ambassador for Development Australian Aid working for the UNICEF Child Protection Team
NPO法人APLA
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